まなび堂では生徒の学習に使う教材は1つに絞りません。
教材を絞らないのは、まなび堂での学習時間が効率の悪いものになってしまうことを避けたいという思いからです。
生徒の学力は一人一人違います。
また、まなび堂に通う生徒のひとまずの目標は高校入試、とりわけ千葉県の公立高校入試に置いています。
その為、生徒の学年によって入試までに残されている時間が異なります。
加えて、生徒一人一人の目標校も違います。
一人一人の学力が違う、残っている時間が違う、目標校が違うなかで、その生徒に優先して学習してもらう内容を決めていくことになるのです。
この時に選択肢が少なければ、生徒にうんと遠回りをさせてしまうかもしれません。
なのでまなび堂では教材は絞りません。
よく「1冊の同じテキストを何度も繰り返し勉強した方がよい」という話がありますね。
上記のような表現はとても極端な言い方です。
この言い方では勘違いする人がでてきてしまうかもしれないので私はあまり好きではないですが、賛成できる部分はあります。
たくさんの生徒の学習を傍で見ていて、やはり反復して取り組むことは知識の定着には欠かせないことだと感じることが多いからです。
ただ、その「1冊のテキスト」の選択はどれでもよいわけではありません。
今の生徒の学力、入試までに残っている時間、目標としている学校によってきちんと選ぶ必要があります。
また、現実的には1冊のテキストで入試まで対応できることはまずありません。
「1冊」のテキストを何度も繰り返した方がよいという言葉に従うと、結果的に遠回りしてしまうことが起こるでしょう。
生徒は毎日変化しています。
学校で授業を受けて、新たな知識をどんどん吸収していきます。
学習していく中で、苦手だった数学が今は得意になっているかもしれません。
生徒が成長する一方で、入試までに残っている時間も毎日減っていきます。
そういった日に日に状況の変わるなかで、その時に繰り返すべき1冊も変化させることが必要と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
大事なのは今その生徒に必要な内容をきちんと反復させることです。
教材を1冊に絞るのが重要なことではありません。
私は教材はあくまで道具だと考えます。生徒が学習をするための道具です。
実際に生徒の学習に関わっていると、「こういう時にこんな教材(道具)あるといいな」と思うことはしょっちゅうです。
市販の教材、塾専用教材にそれがなければ、オリジナルで作ります。
生徒の学習の手助けが出来るように教材を選んで、研究して、作成もする。
一人ひとりの生徒に個別に対応する為に、道具の引き出しは多く用意しておきたい。
このような考えからまなび堂では教材は絞りません。
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