私の感覚では「数学の平均点は高くなりそうだな」なんて思ってたのですが、平均点は54点でした。
5教科中でみれば51点の社会に次いで平均点の低い教科となりました。
英語の平均点が5教科の中で一番高かったことも意外でしたし、国語の平均点が社会や数学より高かったことも意外でした。
結局、自身の感覚なんてあまりアテに出来ないということです。
どれだけ経験値があろうと、データから客観的に眺めてみることはやっぱり必要なことなんですね。
定期テストの問題分析をしたうえで、このような得点分布図をじっくり眺めると色々見えてきておもしろいです。
例えば国語と数学で比較してみましょう。
平均点は国語が58点。数学が54点です。
以前のブログ記事にも書きましたが、数学の問題は学校の学習をしっかりしていれば得点しやすく個人的には易しめだと感じていました。
そして、国語の問題は難しめで採点基準も厳しめだなと思っていました。
で、この感覚は平均点だけでみると違っているわけですが、「高得点を取る為に」と条件を加えると当たっているんですね。
国語は90点以上の人数がわずか2人です。80点~100点で見ても31人。
対して、数学は90点以上が29人、80点~100点で見ると77人にもなります。
確かに振り返ってみると、私は問題分析をする際「いかに高得点を取るか?」という視点で問題の難しい、易しいを判断していました。
こういったことも、事後の検証をしないと気づかないことですね。
では、なぜ数学の平均点が低いかというと0~9点、10~19点の生徒が多いからですね。
0~9点の生徒が15人にもなります。他の4教科の0~9点の生徒の数と比べても断トツに多いです。
これは数学の苦手な生徒と得意な生徒の2極化が進んでいることが容易に想像できますよね。
2極化の典型である二こぶの分布にはなっていませんが、2年生の学年末試験の頃にはそういう分布により近くなっていくかもしれませんね。
国語は高得点狙いの生徒にとっては難しめのテスト内容ですが、逆に0~29点の生徒数が26人と5教科のなかで一番少ないです。
これが何を意味するかというと、国語の勉強に時間をかけてテストに臨んだ生徒とあまり勉強しないで臨んだ生徒とで差がつきにくいということが言えるかもしれません。
40~79点の間に人数が集中しており、山の形のような分布です。
これは千葉県公立高校入試の国語でも同じ分布となっています。
国語って、言い換えれば日本語ですよね。
なので、読書習慣や生まれた頃からの生活環境によって差が出てきます。
「教科」としての勉強だけで国語力が決まるわけではないので、定期テストや入試でも平均点くらいの生徒が多くなりやすいんだと思います。
まなび堂では今回の得点分布から予想できることなども、9月の前期期末試験に向けた戦略を考える際の材料にしていきたいですね。
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Sherlyn Crandall (金曜日, 03 2月 2017 04:05)
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