これから「千葉県の公立高校入試」を知っていくうえでのポイントの一つとして、中学入試や大学入試と「千葉県の高校入試」は別物だと考えてもらえればと思います。
「入試」と聞くと多くの人は試験日の学力検査一発勝負の入試をイメージする人が多いと思いますが、近年の高校入試の実態はそうではありません。
当然、試験日の得点がどれくらい取れるかは重要です。しかし、それだけで合否判定する試験ではありません。
千葉県の公立高校入試は、
①試験当日の5教科の試験の点数
②中学3年間の評定(通知表における各教科の1~5の値と考えてもらえれば良いです。※正確には少し違いますが。)
③調査書における「行動の記録」や「部活・委員会の記録」「資格やコンクール実績」など、中学校での学習成績以外の面での各記録。
④面接・作文・小論文・自己表現など学校独自の検査
上記の①~④の内容を総合的に判定して合否を決めます。
①「学科試験」と④「学校独自の検査」は当日の出来次第ですが、
②「評定」と③「他の記録」は、中1の4月~中3の2学期(※正確には中学の先生が調査書を作るまで)の積上げになります。
つまり、中1から中3秋までに②と③を積み上げられている生徒はその分上位の高校を目指しやすくなります。
逆の言い方をすると、中1~中3秋までに②と③を積み上げられなかった場合、試験当日の得点力がある場合でも1つ・2つランクを下げての受験を検討することが必要になるかもしれません。
①~④の合否に関わる度合いは受験する高校によって違います。
その為、志望校を決めたら①~④のどれがより重要になるのかを確認しておきましょう。
わかりやすいように例を挙げておくと、独自検査の「面接」は人物に問題がないか確認程度の高校もあれば、「面接準備」をしっかしておくことで合格により近づく高校もあります。
次回は少し高校入試の本筋とズレますが、中学入試や大学入試の選抜方法をお伝えすることで「千葉県の高校入試」とは別物だということをより実感してもらえる内容を書こうと思います。
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