今日はもう一度、千葉県公立高校入試の合否判定に関わるものを整理しておきたいと思います。
合否に関わるのは下記の①~④です。
①試験日当日の学科試験
→主に5教科500点満点。
(※一部、傾斜配点や教科減で合計点の違う高校あり。)
②調査書の学習の記録(1~3年の各学年)
・日常的には「内申点」、「評定」などの言葉に置き換えられることが多い。生徒・保護者の目線では「通知表」の5段階評価が目安となります。
・1学年45点(5段階評価で9教科分)×3年で135点を満点とする高校が多い。
(※一部高校では独自の計算を行い、135点より少ない場合、135点より多い場合もある。以下に第1学区で特徴的な例を挙げておきます。)
※1、135点未満の学校事例。
→千葉東高校・前期。
135点×0.4=54点満点で評価。(正確には算式1に×0.4をする。)
※2、135点以上の学校事例。
→千城台高校・前期。
135点×2=270点満点で評価(正確には算式1に×2をする。)
さて、千葉東高校の例と千城台高校の例、中学3年間の内申点の重みが増すのはどちらの高校になるかお分かりでしょうか?
千葉東高校は内申点の比重が小さくなるので、合否判定への影響が小さくなると言えます。
千城台高校は内申点の比重が大きくなるので、合否判定への影響も大きくなると言えます。
余談ですが、実はこういった事は高校入試情報サイトや市販の受験案内ではあまり教えてくれません。
この辺のポイントは一個人の意見だから発信しやすい部分になります。
この辺に高校入試アドバイスのページを作ろうと思った理由があります。
③調査書の「その他」の記録(②の学習の記録以外の記録)
→具体的には「行動の記録」「出欠の記録」「特別活動の記録」「部活動の記録」などです。
・千葉県内で見ると、0点(数値化しない)~265点まで高校により幅がある。
これも、第1学区の例を見てみましょう。
※1「その他の記録」を点数化しない学校例。
→県立千葉高校・前期。
審議になる場合や、合否判断での参考にする旨の記述はある。
しかし、合否判断で大きな比重にはならないことが読み取れる。
※2「その他の記録」を大きな比重で点数化する学校例。
→犢橋高校・前期
上限210点。
数値化される箇所の明記は以下の通りです。
・「行動の記録」の〇印の数及び基本的生活習慣について評価し数値化。
・3年間の出欠状況を評価し数値化。
・委員会、生徒会、部活動、その他について評価し数値化。
上記の例2つのように、高校により③「調査書のその他の記録」の重要度が大きく違うこともあります。
犢橋高校では、勉強が少し苦手でも、それ以外の活動に一生懸命取り組んできた生徒は加点が大きいことがうかがえますね。
④学校独自の検査(主に前期入試2日目の検査内容)
→検査内容は高校により様々(作文・面接・自己表現・適性検査など)
合否における扱いは、0点(点数化しない)~400点まで高校により幅がある。
これも第1学区の例で見てみましょう。
※1 独自の検査を点数化しない学校例
→千葉南高校・前期。
集団面接(面接官2名-生徒5名。15分)。A・B・Cの3段階で評価し、Cの者は審議対象。
「素行面に問題がないか」の確認程度の面接検査であることがうかがえる内容。
※2 独自の検査を大きい比重で点数化する学校例
→生浜高校・前期
自己表現と面接が2日目に実施される。
自己表現、面接の結果は300点満点で評価する。
上記の例で考えると、千葉南高校は入試直前期でも面接準備は程ほどにして学科試験の為の勉強に時間を割いて準備したいと言えます。
逆に、生浜高校志望ならば入試直前期にしっかりと面接と自己表現の練習に時間を割いておきたいと言えます(当然、勉強もしつつですが)。
千葉県の公立高校入試は上記の①~④で合否判定されます。
ぜひ、知っておいてください。
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