先日の記事で触れた、学習が「作業」になっている可能性の③について今日は考えてみます。
③は、『計算の必要な問題で「答え」しか直していない。つまり、途中式は直して書いていない。』でしたね。
学校や塾の先生から「式から直しなさい!」って言われた経験のある人は多いんじゃないかと思います。
まなび堂に通い始めたばかりの中学生に数学の学校ワークを見せてもらうと、式は直さず答えだけ直していた生徒もいます。
理由は生徒ごとに色々でしょう。
もうまなび堂のブログ記事ではお馴染みですが、テスト前日に「ワーク提出」の為だけに答えのみを急いで書き写しているケースもあるでしょう。
こういった生徒はいかにテスト直前に慌てさせないかを考えるのが先です。
間違った答えを「式から直してもらう」かどうかは、時間に余裕をもって準備に取りかかれるようになってからでしょうね。
まずはそれが「作業」から抜け出す第一歩です。
さて、どちらかと言うと今日の本題は時間に余裕があるのに「式から直す」ことをしない生徒についてです。
あまり多くはないですが、昨日の記事の生徒みたいにたまに出会います。
このような生徒の心の奥にある「式を直さない理由」は分かりません。
しかし生徒自身が「間違った問題を式から直すこと」にまだ価値を見いだせていないことは確かでしょう。
やる価値が見いだせないことは手間かけてまでやりたくないですもんね。
気持ちはよく分かります。
私も大手塾時代はそんな業務だらけでしたから。
おっと、今日の本題はそれではありませんでした。
話を戻しましょう。
実際のところ小中学生だと、先生に「式から直しなさい」と言われたという理由だけで式から直している生徒は多いでしょう。
子供の頃を振り返ると「式から直す価値」を見出すまでに私も時間がかかりましたから。
大人から「式から直しなさい」と言われたという理由のみでそうしている生徒も、まだ直すこと自体は「作業」になっていると言えるかもしれません。
けれども先生に言われた通りに「式から直す」ことを続けていると、どこかでその価値を見つけることが出来るでしょう。
私も「なんで式から直すの?めんどくさいなあ」って思いながら勉強してましたよ子供の頃。
でもある日、式から直す意味はここにあったんだと「価値」に気付く瞬間がありました。
気付く瞬間があったというよりは、徐々にその「価値」を実感したという方が正しいかもしれません。
そしてこの仕事に就き多くの生徒の学習を傍で見てきて「式から直す価値」をさらに実感しています。
だから、何か生徒なりの理由があるんでしょうけど、間違えても式を直さないで勉強をしている生徒をみると「もったいないなぁ」とは思います。
計算が必要な問題を間違えた際、答えだけを直している学習方法では「式を直す価値」に気付く機会は訪れませんからね。
私は「式を書くのは~~~~~だから、ちゃんと式を書きなさい!」と説教臭いことはここで書きたくないですし、教室でも生徒にあまり言いたくはありません。
でも生徒には学習の中で「式から直す価値」には気づいてもらいたいと思っています。
その価値に気付くのが早ければ早いほど「作業」のような学習からの離脱にまた一歩近づくように思います。
なので、まなび堂では生徒に「式から直す価値」を早く見出してもらえるような工夫や働きかけを教室でしていきたいですね。
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